さて、今回は前回の内容でお伝えしたとおり
“身近な企画行為”について書いてみたいと思います。
「企画」というと、会社や部署などによっては
「私はアイデア発想や企画立案には関係のない仕事をしている」
「プレゼンなんて、今まで一度もやったことないよ」
という方も中にはいらっしゃると思います。
では、果たして、そんなみなさまの仕事は本当に
“一切「企画」に関わりがない”のでしょうか?
例えば、あなたは小さい頃、親や、おじいちゃんおばあちゃん、
親戚の叔母さんや、近所のおじさんに、おねだりをした経験は
ありませんか?
小さい子どもにとっては、通常、自分で働いてお金をかせぐ、
といった社会活動はできませんから、自分が欲しい物がある場合、
お金を持っている“誰か”におねだりをして獲得する必要があります。
自分のおこづかいでは買えないような、高価なオモチャが欲しくなった!
おこづかいを使い切ってしまったけれど、どうしても買いたい漫画がある!
なんていう経験、あなたにもありませんか?
そんな時、あなたはどんな作戦に出たでしょうか?
・おもちゃ売り場の前で泣き叫び、強引にダダをこねまくる。
・家のお手伝いをして、いい子をアピールし、さりげなく
欲しいものを伝える。
・今度のテストが100点だったら買って!と取引をする。
子どもながらに、実に色んな手法がありますよね。
そうです。
これはまさに、前回の内容にも書いた、
私の「企画」の定義
「他人の力を借りないとできないことを行おうとする時に必要な行為」
に当たるのです。
おもちゃ売り場の前でダダをこねる子どもを恥ずかしがり
「しようがないわねぇ」なんて買ってくれる親の場合、
子どもはしっかりとそれを見抜き、作戦を繰り返して行くわけです。
しかし逆に、そんなことでは心を動かされない親もいますから
もしも、失敗に終わった場合には、ダダこね作戦から、急遽、
お手伝い作戦や、成績作戦に切り替えなければなりません。
こうして試行錯誤とともに、おねだりをする相手の性格を見極め
ながら、作戦を練っていくわけです。
さて、あなたは普段、上司、クライアント、スタッフを相手に
何かを伝え、実行してほしいと思った時、これと同じような
ことをしているでしょうか?
相手の性格やツボを見極め、作戦を臨機応変に切り替えながら
試行錯誤を繰り返し、諦めずにチャレンジしているでしょうか?
たとえあなたが今、新規事業の企画立案や新製品のプレゼンなど
わかりやすい「企画」に携わる仕事をしていなくても、
「この稟議書を通したい」「予算がもう少し欲しい」
といった、誰でも感じるような希望から、
「この人もう少し働いてくれないかなー」
「私この仕事やってみたいなー」という個人的な期待まで、
あらゆることが「企画行為」になりうるのです。
そして、実は、あなたのビジネスライフが充実したものになるか
どうかは、そのような個人的要望が叶えられて行くかどうかに
大きく影響されるのです。
しかし、そうは言っても相手は赤の他人。
あなたの想いのままになんて動いてくれるはずがありません。
だからこそ、相手にメリットを提示しながら、自分もきちんと
願いを叶えて行く、という「企画行為」が必要となるのです。
次回は、そのような「相手のメリットとは何なのか?」に関する
お話をしたいと思います。
あなたが思う「メリット」のイメージがきっと変わると思いますよ。
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ITと心理を得意とする事業開拓者。
大槻美菜